2016.8.17 リアルタイムシステム開発秘話 Vol.2

こんにちは、バーチャルメカニクス技術部の小山です。

 

前回、リアルタイムシステムというものについて話をさせて頂きましたので、今回は開発で苦労している点についてお話させて頂きたいと思います。

 

まず各リアルタイムシステムの仕組みを理解する必要があります。

各リアルタイムシステムに合わせた環境の構築やそれぞれが提供しているツールに対する勉強が必要になります。

開発に必要な情報もありますし、CarSimとの連携手順を示すサンプルを作成するためにも必要になります。

これらの情報はあまり一般的ではないところからその調査に苦労することが多々あります。

 

次に計算速度について意識しています。

一般的に車両運動でHILSを実行するためには、大体1ms(0.001秒)内に一回の計算を終わらせる必要があります。

CarSimは比較的早い計算速度を得られるソフトウェアですが、それでも古いハードウェア機器では動作させられないことがあります。

性能的な限界は遅かれ早かれやってくるのは仕方ありませんが、その見極めや回避策の有無の考察はなかなか大変な作業になります。

 

最近ではシステム自体が扱いやすくなっている、またPC自体のスペックの向上等で以前ほど困難ではなくなりましたが、それでもこういったところは注意深く考えていく必要があります。

 

先の投稿で書いたとおり、リアルタイムシステムに対応していると、ECUをはじめ、実機部品の試験、評価を行えるようになります。CarSimの特徴の1つに「他のツールや機器との接続が容易」があります。開発元が対応しているリアルタイムシステムに加え、私たちがさらに対応し、お客様により多くの選択肢が持てるよう、今後もがんばっていきます。

 

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事例:HILSによるECU評価