カスタムアニメーション形状の作成

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車両(上)と車輪(下)の原点位置

CarSimTruckSimおよびBikeSimでは、サポートされているファイル形式で保存された車両のカスタムアニメーター形状をインポートすることができます。有効な車両形状があれば、その形状をCarSimのランに取り込むのは比較的簡単です。より難しいのは3次元の車両形状を取得する、あるいは作成する部分です。ここでは、CarSimで使用可能なカスタム形状の作成または取得を始めるに当たって正しい方向を示し、CarSimでのモデル設定に関して幾つかのヒントを提供していきます。CarSimで使用する手法は、 BikeSimTruckSimでも有効です。 

形状の取得
自身で一から車両を作成するつもりでなければ、事前に作成された車両形状を購入できるWebサイトが複数あります。このような車両形状を1回ダウンロードする費用は、まったくの無償から数百ドルまでと幅があります。以下に3次元モデルを販売するWebサイトの例を幾つか挙げますが、迅速な検索エンジンのクエリーでさらに多くのサイトが見つかるでしょう。

http://www.turbosquid.com

http://www.the3dstudio.com

http://www.amazing3d.com

 

Webサイトから車両形状を購入する場合も、おそらく形状に対し少なくとも幾つかの修正を加えることが必要になります。良い車両モデルを探す際に幾つか求めるべきことがあり、それによって必要となる修正の数が最小限に留められます。まず、車両モデルは「ゲーム対応」または「低ポリ」で作成されていることが望ましいです。3次元モデルの中には、高解像度の複雑なシーン向けに作成されているものもあります。こういったモデルは多くの不必要な詳細を伴って作られており、アニメーターを過剰に減速させます。車両形状を探すには、ゲーミングエンジン向けに作成されたことを示すもの、あるいはポリゴン数が15,000ポリゴン(またはトライアングル)より低いものを見つけるとよいでしょう。これにより、自身による手動での形状編集が大きく削減されます。2つ目に、車両形状を提供するファイルタイプが使用可能であることを確認します。CarSimでは、Wavefront Object (.obj)のファイル形式を使用することができます。使用したい形状がWavefront Object形式でない場合、他のファイル形式をインポートし、そのモデルをObjとしてエクスポートするプログラムが多数あります。

 

3Dモデリングプログラム
車両形状を修正(または作成)するには、形状をObjファイルとしてエクスポートできるよう3次元のグラフィックプログラムが必要になります。このようなプログラムの費用は、まったくの無償から数千ドルまでと幅があります。ご推察のとおり、一般的にはより高価なプログラムほど提供する機能が多くなりますが、結局そういった機能はまったく使用しないということもあります。以下に、ご参考として幾つかプログラムを記載します。注:以下のプログラムすべてがCarSimでのテスト済みではありません。 

無償
プログラム
低ー中価格の
プログラム
より高価格の
プログラム
ZModeler AC3D 3ds Max
Blender Rhinoceros Maya

 

上記プログラムはそれぞれ若干違いがあり、効率的に使用するには少々学習が必要です。このようなプログラムの多くはWebサイトから入手可能な無償チュートリアルやヘルプがあります。例えば、ZModelerはゲームエンジン向けの車両作成を目的に設計されたもので、該当する複数のチュートリアルがダウンロード可能です。 

CarSim用の形状修正
車両形状を購入またはダウンロードした場合も、上記のようなプログラムの1つを使用し車両に変更を加える必要があるかもしれません。例えば、CarSimで車両の車輪を回転させられるようにするには、車体とは異なる個別ファイルとして車輪形状をエクスポートする必要があります。多くのモデルはすべてのオブジェクトを1つのファイル内に持っているため、ここで3Dモデリングプログラムが役に立ちます。
CarSim用の形状をエクスポートする際、モデルのスケーリング、回転、再配置が必要になるかもしれません。大多数の3Dモデリングプログラムは、このような操作を比較的簡便にします。 

スケーリング
モデルを取得する際、CarSimのアニメーターであるVisualizerで適切なサイズになるようモデル全体をスケーリングしなければならないこともあります。Visualizerは、1単位の長さを1メートルと解釈します。モデルが別の単位系を用いて作成された場合、CarSim内でモデルをスケーリングする、または3Dモデリングプログラムを使用してモデルを適切なサイズにスケーリングすることができます。 

回転
モデルが確実に正しい方向を向いて路面を移動するよう、車両を適切な座標系に対して回転させる必要があります。モデルの運転席に座っているのであれば、正のX方向を見て、正のY方向が左側にあり、正のZ方向が頭上に伸びているはずです。モデルの設定がこのようになっていない場合は、モデルを回転させる必要があります。車輪形状については、車輪の正面がXZ平面上にあり、負のY方向を向くよう配置します。

配置
最後に、モデルを簡便にCarSimに統合するため、正しい原点を中心として車両と車輪を配置する必要があります。車両については、地面から適切な距離で、フロント車軸の真ん中を原点に配置します。車輪については、形状中心が原点になるよう配置します。
モデルが満足のいく状態になったら、3Dモデリングプログラムを使用して車両と車輪形状をObjファイルとしてエクスポートできます。

CarSimでの最終設定
Objファイルができたら、CarSimで設定するための準備完了です。「Library」メニューの「Animator->Animator: Shape File Link」に移動します。新しいデータセットを作成して、適切な名前を付けます。この画面では、新規に作成されたファイルにリンクし、色の変更や動的な影の有効化などができます。これらの設定に加え、基準長の項目を適切なサイズに設定することも重要です(注:一緒にリンクしたいファイルが複数ある場合、「Group」を使用してその画面で基準長を設定します)。基準長は、Visualizerが車両形状をCarSimデータセット内に作成する車両モデルの適切なサイズにスケーリングするのに使用されます。各基準長に適切な値を決定するには、3Dモデリングプログラムからモデルの寸法を取得する必要があります。右の図は、各基準長が表す寸法を示します。基準長が設定できたら、車両モデルをデータセットで使用開始する準備が完了です。

CarSimTruckSimおよびBikeSimでは、サポートされているファイル形式で保存された車両のカスタムアニメーター形状をインポートすることができます。有効な車両形状があれば、その形状をCarSimのランに取り込むのは比較的簡単です。より難しいのは3次元の車両形状を取得する、あるいは作成する部分です。ここでは、CarSimで使用可能なカスタム形状の作成または取得を始めるに当たって正しい方向を示し、CarSimでのモデル設定に関して幾つかのヒントを提供していきます。CarSimで使用する手法は、 BikeSimTruckSimでも有効です。