【開催報告】CarSim/TruckSim/BikeSim User Conference 2018

2018年10月30日(日)に、CarSim/TruckSim/BikeSim/SuspensionSim User Conference 2018を東京コンファレンスセンター品川にて開催しました。


今回のUser Conferenceでは自動運転とHMIとの関係を研究されている大学や、ADAS/操縦安定機能開発を行っている企業からの講演、開発元であるMechanicalSimulation社よりの最新開発状況の報告、パートナー企業からの事例紹介など、ご来場の皆様に有意義な最新情報や利用技術を紹介し、活発な質疑応答が行われました。

 

CarSim/TruckSim/BikeSim/SuspensionSim User Conference 2018

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日時 2018年10月30日(火)午前10時30分〜午後5時50分
                (懇親会午後6時〜午後7時)
場所 東京コンファレンスセンター品川 4階
JR品川駅港南口(東口)より徒歩2分
費用 無料(事前登録制/先着順:定員になり次第締め切り) 
主催 株式会社バーチャルメカニクス
共催 Mechanical Simulation Corporation

 

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講演資料をご希望の方はこちら(ユーザ様とその関係者様限定)

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     受付&展示デモ

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   ご挨拶および概要説明
     株式会社バーチャルメカニクス 代表取締役  滝田 栄治

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New Features in CarSim, TruckSim and BikeSim※同時通訳あり
Mechanical Simulation  CEO and Chief Technology Officer    Michael W. Sayers, Ph.D.
ここ数年、Mechanical Simulation社では、コアな車両運動シミュレーションのサポートを継続しながら、ADAS・自動運転車両・大規模な並列処理に対応するべくソフトウェアの再構築を進めてきました。本講演では、前回のUser Conference(2016年)以降の重要な改善点をご紹介します。

 

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【基調講演】 自動運転におけるシステムの機能とHMIの相互作用
国立大学法人 筑波大学 システム情報系教授 
伊藤 誠 様
自動運転システム単体での安全の保証は容易ではなく、人(ドライバ、ユーザ)との共存が当面は前提となる。人の役割を全うできるための前提となるHMIは自動運転システムの機能とその限界に応じてデザインされなければならない。他方、システムの機能やその限界は、人の対処能力を踏まえて要求仕様を固める必要もある。これらの意味において、システムの機能とHMIをそれぞれ独立に研究開発を進めるのは得策とはいえない。高性能ドライビングシミュレータは、部署間の有益なコミュニケーションツールとなる可能性がある。また、そうなっていかなければならない。

 

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     昼食: 3階 Something Delicious  & パートナー展示
 
 

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CarSimを用いた操舵支援システムの開発
トヨタ自動車株式会社 廣瀬 太郎 様
昨今、各社から、新型車には、車線逸脱防止機能が車両に搭載されつつあります。 この普及率に伴い、逸脱事故件数が低くなるデータもあります。 が、一方では、この機能をONにして走行している方の割合は、必ずしも高くないデータもあります。ONにしない要因に、操舵支援制御の煩わしさが考えられます。 煩わしくなく、車線逸脱を防止する操舵支援の方法をCarSimを用いたステアリングHILSを構築し、検討している状況をご紹介します。

 

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ドライバーの操舵遅れと車両のサスペンション特性を考慮した車両運動特性のシミュレーション解析
近畿大学工業高等専門学校  武馬 修一 様
ドライバの操舵応答性の研究は古くから行われ、1992年よりドライバの操舵系モデル、シミュレータを使った研究、むだ時間と筋力による操舵遅れを合わせた遅れ解析の論文がある。本報告は日常的に起こる環境変化、例えば天候の変化条件や両手と片手運転条件時のそれぞれの飛び出しに対応するドライバの操舵遅れを調査し、その遅れと車両のばね・ダンパー・車高などを変化させた条件を含めて、それぞれがどのように車両の安定性に影響を与えるのかについて車両運動解析ソフトCarSimを使って解析を行った結果を報告する。

 

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BikeSimを活用したACC機能開発シミュレーション環境の構築
ボッシュ株式会社  根本 賢良 様
BikeSim2017とMATLAB2012bを用いて、ACC環境を作成しました。弊社ABSのアルゴリズムパートをS-Function化し、BikeSimから出力される車両状態量をABSモデルに取り込み、またBikeSimから前走車との相対距離、相対速度を計算し、ABSモデルに入力することでACC機能をClosed loopで計算します。
前走車の動き、路面を変化させ、アルゴリズムが期待通りの動きをしているのか、ソフトウェアにバグがないか等の確認に活用しています。

 

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パートナー事例紹介】現実の世界をCarSimで実現 ※同時通訳あり
atlatec GmbH Dr. Henning Lategahn
自動運転車両開発の検証行程において、自動化された何百ものテストを並列で実装する強力なシミュレーション環境が必要となります。
しかしながら、シミュレーションシナリオは、実行可能かつ現実の世界と同様にランダムなものである必要があります。
このセッションでは、現実世界のシナリオをCarSimに取り込む方法を紹介します。また、3Dマップを作成し、それらをCarSimの路面モデルにインポートするデモンストレーションも行います。

 

【パートナー事例紹介】AUTO Cityによるフュージョンセンシングのバーチャル検証環境の構築について
バーテックス株式会社 代表取締役社長 尾小山 良哉 様
様々なニーズに合わせて実現されるAUTO Cityを中心とした多様なSILS環境。
バーチャルカメラによる映像データだけではなく、LiDARやADAS MAP/3D MAPをはじめとした地図DBなどのデータを同じ3D環境データから生成することでフュージョンセンシングによるバーチャル検証環境を構築します。


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      休憩 &  パートナー展示
  

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システムズエンジニアリングと1DCAEを活用した車両運動性能検討の挑戦
株式会社本田技術研究所  坪内 淳志 様
昨今の自動車開発では、“走る・曲がる・止まる”の継続的な進化に加え、快適な乗り心地につながる音・振動への管理要求が非常に高くなり、コストや重量等の制限の中で性能両立がより一層複雑かつ困難となっている。そのため、クルマ1台分の目標性能を実現させる、性能割付の論理性や背反性への可視化がより一層求められている。本講演では、システムズエンジニアリングと1D-CAEを活用した運動性能検討の取り組みに関する試行錯誤について紹介する。


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CarSimを使用した実車搭載型ベンチシステムの構築
株式会社SUBARU 海口 大輔 様
電動車は、多数のコントロールユニットを連携して走行しており、制御が複雑化している。品質向上には開発初期から車両を使用し、様々な路面でのテストを精度良く繰り返し実施する事が必要である。しかし、路面状況や周囲の車両によって同一路面で高精度かつ定量的な評価が困難である。また、任意路面条件を意図的に作る事も容易ではないため、必要な試験を必要なタイミングで実施することが難しかった。この現状を打開する為、CarSimを用いてテストコース等を台上に反映し適合・評価を行うベンチシステムを構築した。

 

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新機能:ハイブリッド駆動系モデルのご紹介
Mechanical Simulation 渡辺 幸雄
ハイブリッド駆動系が市販乗用車に使わるようになってから、およそ20年が経ち、近年は益々、電気自動車と同様に増えていく傾向にあります。最近では、ハイブリッド車のシミュレーションの要望も高まっている事から、CarSimの新機能として開発しました。本モデルは、元々ミシガン大学で研究されていたモデルに基づき、詳細度は既存の駆動系モデルに類似しています。モーター、エンジン、アシスト(モーター+エンジン)、回生ブレーキの4つの駆動モードを自動で切り替えて、燃料消費とバッテリー残量などが計算できます。発表では、EPA米国走行モードの事例も含めてご紹介致します。

 

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VehicleSimによるADAS/AD開発のすすめ

株式会社バーチャルメカニクス  竹内 英憲

製品の開発工程を考慮した場合、シミュレーションに求めらる精度が上流工程と下流工程で異なっている。そのため、上流工程と下流工程で異なるツールを使用してシミュレーションを実施する事がある。このような場合、ツールの違いがシミュレーション結果の差異につながる可能性があるため、根幹となる部分で上流/下流の両工程で同ツールが使用できる事が望ましい。今回、CarSimをそれぞれの工程で使用するため、CarSimのもつソリューション(単体でのADASセンサーオプション、他ツールと連携)について紹介する。

 

__sozai__/0022512.gif18:00〜19:00
     懇親会: 4階ボードルームN & パートナー展示


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dSPACE Japan 株式会社
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SCALEXIO LabBox は、デスクトップまたはラックマウントでの使用に適した小型のシャシ製品です。SCALEXIO プロセッサユニットへの接続が可能になっており、最大18 枚のSCALEXIO I/O ボードの設置スペースを提供します。
株式会社iPX
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弊社iPXは、エンジニアリングサービスを提供する会社です。
弊社サービスメニューの1つにCarSimを始めとした車両評価や自動運転・ADASに関わるシミュレーションのトータルエンジニアリングサービスがあり、今回は今後CarSimを使用していくに当たって特にニーズの多いCarSimのサーバー実装(仮)、CarSimと交通流シミュレータであるPTV Vissimとの連携を念頭に置いた展示を行います。

ニュートンワークス株式会社
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SimulationXはVehicleSimに各種部品の詳細情報を付加し、より高度な車両運動解析を実現します。SimulationXの持つ機械や油圧、空圧要素を用いてサスペンションの非線形挙動をモデル化するなど、多くのユーザがその効果を確認しています。さらにNewtonSuite-MORと組合せることで、構造解析FEMでモデル化した形状依存の振動もまとめてモデル化した解析を可能にします。

株式会社理経
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アンリアルエンジン4で首都高速道路を再現。白線のかすれ、標識、交通流、天候等の再現が可能です。Carsimの路面情報と同期が取れており、車両運動はCarsimで行いながら、VR空間の高画質な映像でシミュレーションが行えます。

ゼンリン社の地図データと現場撮影を基に、精度の高いVR空間の提供が可能です。
ユーデック株式会社
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交通流シミュレーターAimsun内に構築された道路ネットワークの中をCarSimの車両が走行するデモンストレーションを展示します。
バーテックス株式会社
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自動運転の開発にはAIによる画像解析や車の動きの制御などの多種のテストを行う必要があります。しかしそれらのテストを全て現実の世界で行うのは安全の問題やコストの問題で不可能です。我々はそれらの問題を解決するため、AI検証・学習に最適化されたバーチャルテスト環境を提供致します。このバーチャル環境でAIの検証を行う技術はセンサーを使用した全てAIに関して有効です。